2009年03月02日

ギリシア修道会の教会内部@グロッタフェッラータ

2008年10月11日 S.マリア教会は1024年に創設され、一部は18世紀に改修されたが、内部にはビザンチン形式ののモザイクやフレスコ画が残っている。

お昼には閉まっていた扉。重厚な入り口。扉の上にはフェンディのFの組み合わせのようなモザイクがある。

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入り口の床にはカーペットのようなモザイクが。

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みんな上ばかり見ながら急いで中に入って行くけれど、私は美術的にはこういうもののほうが好きだ。

正面。十字架はギリシャ十字架。文字もギリシャ文字。左のMΩNはアルファベットでMON.Monestery、修道院の略かしら?? 右のXAIPは何でしょうねえ。

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一番上が最も古いフレスコ画の「聖母子」。かなり壊れているけれど、女性たちの顔がビザンチン風だとわかる。

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こちらもたぶん、創設期のモザイク。

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中央の玉座はキリストのものだが、空だ。かわりに子羊が描かれている。

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2人の聖人はどちらもグロッタフェッラータにゆかりのある聖人。左が聖ネイロス、右が聖バルトロメオ。

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右側に聖ニーロ礼拝堂がある。こちらは17世紀初めのドメニキーノのフレスコ画で飾られている。

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立派だけれど、祭壇はあまり面白くないなあ。

上は受胎告知。受胎告知の天使は天使の中でいちばん素敵だと思う。

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こんなに大きな絵も。

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かわいい絵も。

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でも、古い絵を見た後では、ほとんど感動しない。

お姉さんが、トルコのギリシャ正教の教会は素敵だという。本場だものなあ。いつか見に行きたいものだ。

そうしたら、明日は日曜日だということに気が付いた。お姉さんが、ミサに来ようと言った。ギリシャ正教のミサは歌で行われるのだ。

ということで、12日の朝、またやってきた。グロッタフェッラータのギリシャ教会に続けて3度も来る日本人は稀だろう。

歌のミサは素晴らしかった。お姉さんがブルガリアの女性コーラスはもっともっと素晴らしいと言った。いつか聴きに行きたいものだ。

歌の後で、言葉のお説教もあった。イタリア語がわからなければ有難く聞こえたのだが、急に世俗的になってしまってがっかりした。日本の坊さんのお経みたいに意味が解らないやつは有難い感じがするし、良く眠れる。

教会を出たところで、お姉さんがSマリア教会を噴水の中から撮ると案内書の写真と同じのができる言うのでやってみた。

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じっくりと撮ったおかげで、このベイズンが斜めにゆがんでいることが解った。
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2009年02月26日

ギリシャ修道会の内部潜入@グロッタフェッラータ

2008年10月11日 一度ホテルに戻って4時に再び来てみたら、ガイドさんの周りに十数人が集まっていた。ボランティアの方だったので一緒に内部を見ることができた。

内部潜入というとオーバーだけれど、鍵を持ったガイドさんに出会わなかったら入れない場所である。しつこく2度も来た甲斐があった。

大きなお腹の上でゆれるIDカード。

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修道院の中庭。

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ここは元々ギリシャ時代の遺跡のあったところで、出土品が回廊に並べられている。ギリシャ時代を思わせるものはここしかなかった。

この建物の中には図書館があり、ガイドさんが頼んでいたが、見学は許可されなかった。これはもしかしたら、土曜日の午後だからかもしれない。

奥の中庭の縁にキウイがたわわに成っている棚があった。

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この下の柵に扉があって、そこを開けると下に降りれるようになっていた。奥の半分開いているのが階段下の扉。ここから回廊に入って来た。

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目の前には小高い丘が連なる。

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遠くかすんでいるところがローマのあたり。

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建物を下から見るとこういうふう。

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下には頑丈な回廊が造られている。

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右側はクリプトの入り口に続く。

左側は馬車も通る道だったらしい。

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上の全体の写真で芝生になっているところにも道があって外部と通じていたと思われる。教会はもともと開放的な場所だったはずだ。でも、15世紀に道は遮断されて、城壁や塔が建てられた。

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銃を出す穴もあるが、誰かが攻めてくる危険があったのだろうか?

古い壁に咲くバラ。

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ドアにはWCと書いてある。万国共通のトイレのモノグラムだ。

この後、サンタ・マリア教会の内部を見学した。想像以上の素晴らしいところだった。
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ギリシャ修道会の中庭に書かれたモノグラム

2008年10月11日 グロッタフェッラータのギリシャ教会の中庭でクロワッサンを食べているときには気がつかなかったが、あとでゆっくりと眺めてみると、空腹時には気がつかなかったものが見えてきた。

石畳に浮かび上がるモノグラム。MPとtheta/upsilon 

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Mはマリア、Pはギリシャ文字でR。Maria Regina、(天の)女王マリア。theta/upsilonはいつも何だろうと思う。誰か教えてくれないかなあ。

ぐるっと周ってみると、クリストグラムも。

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XとP(ギリシャ語でCとR)、キリストの初めの2文字の組み合わせだ。

こちらには聖ニーロのモノグラム。

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Nの上にいつも小さなOが付いているが、何でしょうね。

そして極め付きはやはり、全能の神。

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アルファベットの初めのアルファと最後のオメガで全能の神が象徴されるのは、「我は始まりであり、終わりである」つまり全能であるという言葉による。

まあ、こんなに神聖な場所でクロワッサン食べたりして、不謹慎だったこと。ま、クロワッサンといえばトルコの象徴だから、キリスト教の敵を食べたということで許してもらおうかしら。




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2009年02月25日

ギリシャ修道会@グロッタフェッラータ

2008年10月11日 アリッチャからまっすぐギリシャ修道会に行った。グロッタフェッラータの街は1004年に建てられたこのギリシャ修道会で有名なのである。しかし、広い敷地内には誰もいなかった。お昼の時間帯は教会は閉まっているのだった。

大きな鉄製の門にあるNの字はギリシャ修道士、聖ニーロのN。1004年にここに修道会を建てた。

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奥の中庭。中央の泉の中央に小さな像が立っているように見えるが、聖ニーロの像は後ろのフェンス前の芝生の中にある。

奥の中庭のベンチに座った。ホテルの朝食の残りで、いつもの飽食懺悔の簡素な昼食。

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武田百合子さんのロシア旅行記[犬が星見る旅]という本がある。まだ旅行が一般的でなくて、犬が星を見るような驚きで満ちていた頃の話。その中で、確保してきたゆでたまごを分け合って食べるくだりがあって、そういうところが好きだった。生を感じるのである。13世紀に建てられた塔の下でクロワッサンにジャムを塗りながら、私も生を感じていた。

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11世紀に建てられたサンタ・マリア教会を見ながらお姉さんとひとつのオレンジを分け合った。そんな行為がいとも自然に思われる静かな午後の時間。

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教会の入り口の上には聖母子を描いたモザイクが。

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マリアがこのように堂々と手を上げているのも、幼子が円の中に描かれているのもめずらしい。きっと中も素晴らしいことだろう。教会はたいてい4時ごろから明けるのでまた来よう。

塀越しに見える回廊のある建物。ここが修道院の部分だろうか。

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ここでも扉は固く閉まっていた。

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諦めてぐるりを囲む塀を見ていたら、その一角で子供が遊んでいた。そこから上に登る階段があって、どうも2階でコンファレンスをやっているらしいのだ。塀の上に上がりたいと頼んで、階段を登らせてもらった。

おお、何と素晴らしいこと!

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畑だか、果樹園だか、美しい田園。

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たまたま子供が飽きて遊びに出てきたので柵が開いていたが、その後に行ったときはもう錠で閉められていた。とても幸運だった。

いったんギリシャ修道会を後にする。運のよいことに直ぐ前にジェラート屋さんがあった。(この後も通るたびに食べた)

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グロッタフェッラータのメインストリートは庶民的だ。家具の修復をする工房。

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ワインを造っているところでは、陽気なおじさんたちが写真のためのポーズをとってくれた。

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おいおい、オジサン、たばこ持ってちゃダメでしょ。

このあたりの特産のフラスカーティは軽くて、通の方はどうおっしゃるか知らないけれど、私は好きだ。

張り紙がしてある大きな鉄の門。並木の先には昔、ヴィッラがあったのだろうか? 

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新しいホテルか施設になるらしいが、あれから経済が急激に悪くなってしまって、豪華なホテルを作る時代ではなくなった。次に行ってもこのまんまのような気がする。

メインストリートから一筋中に入った通りにあるホテルに着いた。ここは静かな通りで、泊まるのには良い場所だ。着くとすぐに「飲み物はどうか」と言ってくれた。

白いカバーのかかったソファに腰掛けてカッフェをいただきながら、こういうホテルに泊まる人は絶対に教会の中庭で朝食の残りのクロワッサンは食べないだろう、と思った。でも、人生はどちらも楽しめるほうが得だ。

そして、ちょっと部屋で落ち着いてから、再びギリシャ修道会にチャレンジ訪問したのだが、これがまあ、大正解。続く。
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2009年02月16日

バロックの内装が完全に残るキージ宮殿@アリッチャ

2008年10月11日 カステッリ・ロマーニ地方で一番素晴らしいヴィッラに行きたいと言ったら、バロック・ミュージアムはどうかと運転手が言った。バロックの絵画は興味がないが、それがお勧めなら行ってみようということで、アリッチャに着いた。

車で渋滞する道路際に建つなんの変哲もない大きな建物。

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入るとチケット売り場があってガイドを待っていてくれという。中は写真は禁止だというが、格子越しに見える教会を撮りたいといって一枚撮った。

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この教会はぐるっと囲む半円形の建物を含めてベルニーニの設計なのだ。あちらを見たほうが良かったかなあ、と思った。

しかし、ガイドがひとつひとつの部屋の鍵を開けると、そこには当時の内装がそのまま残っていた。感激! 

でも写真が撮れないので、キージ宮殿の公式ホームページを参照のこと。ここは20年前にアリッチャ市に寄贈され、その後もバロック絵画が寄付され、11月には新バロック・ミュージアムが一般公開されることになっているのだった。

最後の広間は夏の食堂と呼ばれているところで、テラス側の壁にはテラスと同じ柵と自然の景色が描かれて庭と一体になっていた。

そのとき、テーブルの上の小さな写真に気がついた。バート・ランカスター、クラウディア・カルディナーレ、アラン・ドロン・・・・。なんと、ここは私の大好きなヴィスコンティの映画[山猫]が撮影された場所だったのだ。1963年公開の映画だから、ほぼ半世紀前のこと!

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後ろの給仕の立っているところに自然の絵描かれた壁があり、右奥のカーテンの向こうに本物のテラスの手すりが見える。ああ、ほんとうにここに行ったんですね!

アラン・ドロンとクラウディア・カルディナーレ。

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ドロンの後ろにも田園風景の絵描かれた壁が見える。

実際にここからテラスに出ると、こういう感じ。

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中庭側から見た建物は外側より繊細で美しかった。

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ちょうど対面の教会の建築にベルニーニがか係わっていたので、この宮殿も彼の意図がみられるらしい。実際には弟子や家族が係わっていた。

対面の教会を見に道路を渡る。

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しかし、運よくキージ宮殿の最後のツアーには間に合ったが、教会は結婚式の片付け中で入れなかった。

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ここは聖母被昇天教会で、祭壇画もありえない聖母被昇天の図なので、まあ、いいかなあと諦める。

広場に残るベルニーニの噴水。

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上の米俵みたいなものは、俵ではなくてこれで山を表している。山の上に星が光るキージ家の紋章。これはローマのパンテオンでも見ることができた。キージ家は有力者なのでちょっと気をつけると至るところで見つかる。

一対の噴水のもう片方の後ろがわにキージ宮殿が見える。

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素晴らしい内部を見た後で眺めると、この建物が魅力的に見えた。イギリスのジョージアン形式に似た簡素さが良い。上に見えるのは後から立てられた部分。テラスから見えた部分で、装飾が美しい。なんてね。

posted by Machilin at 11:35| Comment(0) | '08 カステッリ・ローマーニ地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする