2008年02月26日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 XVIII

Gym(Palestra) of Circus Maximus チルコ・マッシモの描かれたジム

この細長い部屋は水浴や温浴の前などに体操をしたと思われる部屋である。この長さ全体にローマの大スタディアムにおける4輪馬車の競技が描かれている。

チルコ・マッシモはローマのアヴェンティーノの丘とパラティーノの丘の間に広がる広大な空き地のようなところだ。

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実は、ここでの競技の様子をその時代に描いたのはこのモザイクだけなので、その意味でも大変重要なものだ。今はポポロ広場に移動させられたアウグスタスのオベリスクが中央に描かれている。

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オベリスクの右の人物が勝者に与える棕櫚の葉を持っているので、ここがゴールである。

とするとオベリスクの左がスタートとなる。馬がまだ元気良く飛び跳ねている。オベリスクの手前は反対側を廻る馬車である。

これが勝利した馬車。いちばん奥の馬は急ブレーキでつんのめっている。

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なぜか猫のような動物が2匹いる。円盤投げをする像があるが、ここではそういう競技もあったことを示しているのかしら。

右の建物は飾りではなく、本物の神殿があったことを示している。もちろん中央ではなく、外側である。ここにはヘラクレス、セレス、フローラを奉る3つの寺院があった。これは地味だから大地の女神セレスだろうか。

惜しくも2位になった馬車。御者は鞭を入れているが、馬はもう適当に歩いている。

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その間にいる男。バナナのようなものを差し出しているが、違う。大きな袋には水が入っている。馬が通ると水をかけてやる係り。

この中央にも搭のようなものがある。ひらひらした衣装の人がフローラではないかしら?

正体不明の動物が右に走っていく。

右端にはターニング・ポイントがある。この寺院の上にいるのはスカーフをなびかせたヘラクレスだろうか?

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面白いのは右のスプーンのようなもの。まさか。では卵が載ってっている? まさか。でも、ほんとうに卵なのだ。7つの卵は7周するというラップを表している。

この競技は、ローマの貴族が私財を出して開催するものだ。これほど細かく描かれているということは、このシチリアの別荘がローマの貴族のものであったという推測になる。

ローマン・モザイクの解読はこれで終わり。もうひとつかわいい部屋があるのだが、昔の写真をコピーするのも面倒くさいし、解読するほどのものでもないので、ここでお終い。

★私は全くの素人なのでこの記事の信憑性については保証しません。ひとつの見方として楽しんでください。

インデックスカサーレ荘概要のページにあります。
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2008年02月25日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 XVII

Small room with erotic mosaic

この部屋は手の込んだ幾何学模様の美しい部屋で寝室として使われていたと思われる。ほぼ完全に残っている。

この幾何学模様の中にあるのが、カサーレ荘で最も有名なエロチックなモザイク。

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男は左手にジャーのようなものを持っている。これから何かを行うにあたって必要な道具なのだろうか? 香油が入っているとか?

波型のモチーフに囲まれて女性の肖像がある。これはこのカサーレ荘の持ち主ではなく、四季のアレゴリーである。

こちらの女性は若く頭に花飾りをつけている。春か夏だろう。

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こちらの女性は顔が大きく、髪は半分白髪のようにみえる。手に持つ花も枯れているように見える。光の反射や欠損したモザイクのせいかもしれないけれど。たぶん秋か冬だろう。

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服装も広いボートネックで首元が開いている。前の女性は胸元がハイネックで詰まっている。そしてアクセサリーは楚々とした真珠のネックレスだ。

こちらはアクセサリーも大きい。年を取ると、女は大きなアクセサリーをつけて失われた華やかさを挽回しようとする。だからますます年を取って見える。

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2008年02月15日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 XVI

Room Of Little Hunt 狩猟の間

Little Huntとなっているのは、Great Huntn大狩猟の廊下という絵があるからで、別に小さなものを対象にしているのではない。普通の狩猟の場面を描いている。

この部屋のモザイクは素晴らしく保存状態が良く、大きさからいっても、個室ではなくリヴィング・ルームであったと思われる。

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床の中央に2つの大きな場面があり、周りに各々の狩の場面がある。中央の2つが面白く、他を理解しやすりので、この2つをまず見よう。

上の絵で木の周りに3人の男が集って何かをしている。

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木の間には、甘茶をかけてもらうお釈迦さまみたいな小さな像がある。この像は小さな弓を持っている。狩の女神、ダイアナである。

中央の赤い服を着た男がこの別荘のオーナーで、皿の上の小さな香木を火にくべている。左の黄色い服の男は赤い馬をひいていて、右の薄緑色の服の男は灰色の馬をひいているが、2人の息子である。右の端に小さな男の子が犬と遊んでいるが、右の息子の子供であろう。左の息子は独身か、まだ子供がいないと思われる。

実は、この狩のシーンには大勢の人がいるように見えるが、この3人が繰り返し現れる。他に家来が数人と、使用人の奴隷たちがいる。

次の重要な絵は狩の後のバーベキューである。木に結ばれた赤いテントの下で5人の男が食事をしている。両端のふたりは顔が見えないが、幸い中央の重要な3人のモザイクはちゃんと残っている。

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中央のテーブルには鳥の丸焼きがある。網で捕ったものらしいことは、左の木に網がかかっているので想像できる。息子たちの馬がつながれている。オーナーの馬がないのは、オーナーは狩には余り関係していないからだ。

下にはグラスを差し出す奴隷と、皿に残った骨かなにかをバスケットに捨てている奴隷がいる。テーブルの鳥はまだ手が付けられていないようだが、何匹も食べるのかしら。

狩を見てみよう。こちらは2人の息子が鳥を捕っているところ。木から落ちる黒い物体は鳥だろう。

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右の男の肩に鷹がいるので、鷹を使って猟をしているのだと思われる。左の男は鳥を掴んでいる。

この絵の上には獲物を運ぶ2人の男がいる。

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息子たちがこんな仕事をしたのか疑問だが、服装が似ているところ、左のほうが右より小さいこと、そして、赤い愛犬がいることから、2人の息子かもしれない。

その上の狩猟犬を連れている黄色い男は息子ではないと思われる。

しかし、この絵の右にはその狩猟犬をけしかけて猟をする薄緑色の服の男がいる。

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ちょっと雑な服だが、左が下の息子なら、こちらは上の息子かもしれない。雑なのはモザイク自体が雑なできだからか。

右下のウサギを持つ男は髭もあるし、家来の一人だろう。

猟のやり方も色々描かれている。下段の左がわは網に動物を追って生け捕りにする猟。

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赤い馬と灰色の馬に乗った2人の息子が追い込んでいる。

さて、面白いのがこの右側の絵だ。猪を射止めるところ。

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まず、左下の男をみよう。黄色い服だがデザインが違うので息子ではない。猪に追われて転んでいる。2匹の犬は勇敢に立ち向かうが、勝てない。他の狩人は岩陰に隠れ、石で狙おうとするだけだ。そこへ現れた、じゃんじゃじゃ〜〜〜ん、赤い服の男! 猪の正面から槍で一発でしとめる。つまり、オーナーの武勇伝なのよ。そして、友人の危機を救う情け深い人間として描かれている。

面白いことに、彼が狩に関係するのはこのときだけなのである。

そういうこともあって、このモザイク画はは人の集まるリヴィング・ルームだが、それも客人用のリヴィング・ルームに創られた。

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2008年02月14日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 XV

Service Rooms With Geometric Mosaics 幾何学模様の仕事部屋

オフィスや仕事、家事、キッチンとして使われたと思われる部屋は4つあり、幾何学模様の床がある。人物や動物などは描かれていないが、それでも手の込んだ幾何学模様である。今でもすぐに使えそうなほど時代を感じさせないデザインだ。

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(注:もしかしたら、この部屋はシンプルな客用寝室のモザイクかもしれない。混ざってしまった可能性があります)

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保存状態はほぼ良好だが、壁際やコーナーに消失部分がある。これは、アラブ時代やノルマン時代に陶器を焼く釜が設置されたからである。

この部分から増設されて仕事部屋がさらに増やされた形跡がある。当初は優雅な別荘だったものだが、後には作業所として活用されていたのかもしれない。

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古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 XIV

Hall with the Legend of Poet Arion 詩人アリオンのホール

この部屋は別荘の所有者のリヴィング・ルーム、またはライブラリーとして使われていたと思われる大きな部屋で、面積は7mX8m、天井も高い。

そして、素晴らしいモザイクの保存も良いので、このガラスの天井から照りつける太陽光で見えなくなっていて残念でたまらない。

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光で白くなった中央の左側に薄く見えるのが主人公の詩人、アリオン。詩人といってもむかしは歌う吟遊詩人なのでチターラ(ギター)を持っている。乗っているのはいるかで、上の赤い布は両側の天使がアリオンの上にかけて日差しをさえぎっているもの。

ギリシャ神話の情景というと、ルネッサンスではやたらと裸のヴィーナスを描いて喜んでいたが、ここに描かれているのはシチリアに縁のある神話だ。

アリオンはコリントスの吟遊詩人で、シチリアで開かれたコンテストに出場する。優勝して大金をもらうが、帰りの船の中で船乗りたちに襲われてしまう。

アリオンは最後に一曲歌わせてほしいと願って、歌う。すると、それを詩人の守護神アポロが聞き、身を投げたアリオンを一匹のいるかが救うのだ。

こういう絵がリヴィング・ルームに描かれていることから、オーナーはかなり知性の高い人ではないかと思われる。詩や文学や歌が好きで、決してお風呂にばかり入っている人ではない。

この絵のアリオンは漂流しているところで、まわりには美しい海のニンフ、ナイアードが描かれる。自分で鏡を見てうっとりするほどの美しさなので、たぶん、他の人もアリオンよりこちらに惹かれるだろう。

下半身が魚のトリトンが槍だか銛だかを持っているが、狙っているのはドラゴンで、アリオンではない。天使が大勢いるかに乗っていて、平和で豊かなシチリアの海だ。海なのに牛や虎もいて、これはご愛嬌。

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キューピットが虎につかまって泳いでいる。とてもユニークな発想ね。

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2008年02月13日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 XIII

Cubicle of Children Hunting 狩をする子供たちの部屋

この部屋は全体がとても良く保存されている。モチーフは特に可愛いので幸運です。

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細長い部屋は奥の小さな部分と手前の広い部分に分かれている。男の子がちが狩をするのは手前の広い部分で3段に分かれている。

上はたくましい子達。右の子が鳥の首に縄をかけ、真ん中の子がウサギを追い、左の子が槍か棒のようなもので仕留めている。

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下はなさけない子達。右の子は雄鶏に追いかけられて転び、目は上にいる毛虫を見ておびえている。真ん中の子は驚いて両手を上げ、顔は泣き顔だ。もしかしたらこの子が上の毛虫に驚いているのかもしれない。左の子はウサギのような動物にかまれて転んでいる。滴り落ちる2筋の血が見える。

一番下はまた勇敢な子達。大きな動物が相手だ。

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右の子は山羊を槍で仕留めたところ。真ん中は良く見えないが、尻尾が孔雀なので、孔雀に立ち向かっているところだろうか。左側は見えない。

上の小さな部分には花を摘み、花輪を作る女の子達が描かれている。

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中央の木から下がる2本の赤い帯が花輪だろう。一番下の段は男の子で、女の子たちに新しい花を持ってきている。このシーンが上下をつないでいる。

この部屋は子供がテーマなので一見子供部屋のようだが、場所的に、女主人の部屋だと思われる。昔は金持は寝室を別に持っていた。

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古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 XII

Triclinium, Dining Room with Herculian mosaics ヘラクレスの12の偉業の食堂

この部屋のモザイクの保存状態はとても悪く、ヘラクレスの12の偉業が描かれているので解りやすいはずですが、私には難しかった。

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この奇妙な堂々とした動物は何だろう。ヘラクレスが戦った動物はネメアのライオンにしても殺されて横たわって描かれるのに、この動物は歩いている。

とすると、殺されたのは乗っていた人だろうか。とすると、ディオメデスの雌馬(Mares of Diomedes)か。何匹かあったので、たぶん、そんなところだろう。

駆け足で廻ったので大事な絵を逃してしまった。シチリアの起源はアテナが海の巨人をやっつけるために山を投げ、それが島になったといわれる、その巨人たちのモザイク。保存は良いけれど、余り気持ちのよい図柄ではなかったから、と言い訳。


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古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 XI

Entrance of Peristyle and Portico 列柱郭の入り口とポルティコの廊下

カサーレ荘の中心には長方形の広い空間があり、ポルティコが並んでいる。この廊下のモザイクはきれいに残っている所が多い。

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月桂樹の輪の中に動物の顔などが描かれている。四隅には2つの小鳥と2つのアイビーの葉がある。そういえば、アイビーの葉は大狩猟の間に描かれた荘園主と思われる人の家来の肩にもついていた。ここの館のエンブレムかもしれない。

ポルティコから部屋や浴室に入っていくのだが、こんなお部屋もあった。

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何に使われたのかなあ、と想像するのは楽しい。

外部からこのポルティコ部分に入るところには2つの玄関がある。モザイクが残っているのは客用と思われる玄関。ジオメトリックなモザイクの中央にここの領主らしき人が迎える図がある。

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ほとんどが消失しているのだが、運よく、主人らしき人が見える。

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左から2番目の人物。髭を生やしていて、月桂樹の冠が他の人より豪華だ。彼はたいまつを持っている。

後ろの人たちは月桂樹の葉を持っている。歓迎の印である。

たかが、モザイクだが、部屋によって創り分けられていて、当時の風習、動植物、生活がしのばれて面白い。

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古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 X

Room With Ten Female Athletes In Bikini ビキニを着た10人の女性アスリートの部屋

このモザイクは有名で、[ビキニを着た女性たち]とか、[10人の乙女たち]とか呼ばれているが、彼女たちはアスリートである。着ているのはビキニのようだが、ビーチバレーのような運動の服である。もちろん、肌を見せるために描かれたものだ。そして、それによって有名になっている。

左の女性はダンベルを持っている。右の女性は円盤を投げるところである。

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私の歩いたところからは見えなかったのか、ボールを投げる女性たちの写真がないのは残念だが、10人のうち8人くらいははっきりと見える。

絵は2段に分かれていて、この女性たちのつま先の下は

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左に車輪のようなものを持っている女性がいる。これは運動に使われた器具ではなく、大きな車輪を使った競技のシンボルとして持っていると思われる。

右の女性を大きくしてみよう。

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彼女が椰子の葉を持ち、薔薇の冠を押さえているところから、競技会の勝者である。全体的に金色で覆われているのも勝利の名誉を表している。

この絵はカサーレ荘のモザイクの中で新しいものだ。新しいといっても、数十年か100年くらいか、解らないが。なぜ新しくされたかというと、ただ単に水漏れの修理のためだったのかもしれない。

また、場所的には寝室だが、このモチーフは寝室用ではないので、別の目的に転用されたのかもしれない。ジムもあるので、遊戯などのパブリックな場所になったかもしれない。

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2008年02月12日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 IX

Family Picture at the Entrance to Baths  浴室の入り口の家族の絵

別荘の一角には、冷浴、温浴、熱い風呂などが設備が充実している。ここは着替え室。日本なら裸で入るので脱衣室だが、こちらのお風呂はお風呂用の服を着るので着替え室である。

絵には5人の人物が描かれている。

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中央が女主人であり、その左右が子供たちであると思われる。まだ主人が誰か特定されていないので、はっきりしないが。実際、エロスとパンの部屋に描かれた家族より母親も子供も年代が上のように見える。

両端はあきらかに使用人である。左側の人が持っているのは、風呂用の服の入った箱。右側の人が持っているのは、マッサージなどの用具入れ。現在、私たちが楽しんでいる温泉遊びを古代の彼らも楽しんでいたとはとても不思議だ。

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古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 VIII

Vestibule of Eros and Pan エロスとパンの玄関

ここには一枚の絵が描かれている。明らかにわかるのが中央の山羊の角を生やしたパンと羽根の生えた男の子エロスである。 

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なんだか、孫が「じいちゃ〜〜ん」と駆け寄って行くように見えるが、違う。闘いなのだ。なぜ解るかというと、中央に勝者に与えられる棕櫚の枝が一本あるから。武器がないので、レスリングか何かだろうか。

パンの後ろにいる人は他の人より偉そうに描かれている。審判であろう。

その後ろにいるのは、脚は人間の脚だが、毛皮をかけていてパンである。パンがめざとく指差しているのはテーブルの下に置かれた金の袋だ。なぜ金とわかるかというと、XXIIという数字と、d(denarii=money)と書いてあるからだ。

テーブルの上も賞品だが、植木のポットだろうか。それよりは金が嬉しいに決まっている。

その後ろに胸を出した女がいる。こういう堕落した女はバッカナリアでバッカみたいに(爆)狂って踊る女、マイナスである。バッカスはパンとこういう女たちと酒を飲んで遊んでいるので、お仲間と見るのが正しい。

それに比べると右手の女たちは胸も出さずに貞淑に見える。

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エロスのすぐ後ろにいるのは男の子、その後ろは胸は出ているが、女の子供である。実は、どこを思い返してもエロスが人間の普通の子供と遊ぶシーンはない。とういことで、これはここのオーナーの家族ではないかと言われる。

一番後ろが母親でその前の女性2人は使用人か、あるいは一番後ろはおばあちゃんで、その前の女性2人は子供の母親か? ま、この別荘の所有者についても定かになっていないので、わかりませんが。

この絵のテーマは、パンの乱交の愛と、エロスの神の愛との対比かもしれないが、エロスだって崇高な愛ではないので、良く解らない。

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2008年02月11日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 VII

Vestibule of Polyphemus オデュッセウスとポリュペモスの玄関

醜い裸体をさらけ出して山羊の内蔵を食べている三つ目男。このモザイクはもちろん寝室ではなく、小さなホールにある。

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目を背けたくなる絵なのだが、良く見ると、ある物語の1シーンだとわかる。

大男の2つの普通の目に惑わされないで、額の一つ目に注目すると、一つ目の巨人である。ホメロスの叙事詩、[オデュッセイア]の4編、一つ目の巨人に捕まったオデュッセウスが脱出の策略を試みるところだ。オデュッセウスは大きな盃を差し出している。

その後ろに次の酒を用意する部下が2人いる。強い酒を飲ませて眠らせ、そのスキに一つ目を棒で突いて見えなくするのだ。

普通の目が残っているのは、ポリュペモスは人間の血を半分引いているので、情けで付けてあげたのかもしれない。実際3つあったら、3回も突かなければならないので、お話では一つ目である。

ポリュペモスは強く、目を突かれただけでは参らず、オデュッセウスたちを追い回す。そのとき隠れたのが、羊のお腹の下。この絵の下に小さい羊が何頭か描かれているが、隠れたのは巨大な羊の陰だった。

これは頭の良い策略だった。羊たちは朝になると、洞窟の外に草を食べに出されてしまうので、一緒に逃げたのである。

ホメロスの叙事詩というとロマンチックに聞こえるが、男の考えた男のための物語で、いろいろな敵と戦いながら戻ったら、今度は妻と関係した男を全員殺すのである。

まあ、文学も芸術もついこの間までは全て男のためのものだったから、それを拒否していては古代美術は楽しめない。といっても、楽しめるモザイクではないわ。

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2008年02月10日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 VI

Small Room(Cubible) of Fruits 果物の寝室

絨毯のように様式化されたモザイクの床。

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縄を埋め込んで作られた星型の中に、月桂樹の枝で作られた円があり、その中に果物が描かれる。 手前右側はぶどう。

手前左は無花果。

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後ろ側の右はざくろ。

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後ろの左がわはぼやけているので識別が難しい。白い葡萄かと思ったが、葉が違う。びわかなあ、と思ったが、房になっているのでグレープ・フルーツかもしれない。グレープ・フルーツが成っているのを見たことはないが、葡萄の房のように成るのでこの名がついたというから。

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2008年02月09日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 V

Room of the Seasons 四季の部屋 (客室)

こちらもダンスの部屋と同じ客用寝室だが、カーペットのように様式化された床で、趣がまったく異なる。

中央の円の中に鳥や魚が描かれていて、その周りは星型、さらに縄が小さな菱型を囲み、手が込んでいて美しい。

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こちらは中央に人物がいる。

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鳥がいて、魚がいて、人物がいて、なぜ、[四季の部屋]と呼ばれるのだろうか、不思議に思う。実はこの中央の人物は肖像ではなくて、四季のアレゴリーなのだ。

こちらの人物と比べてみよう。

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そういえば、前の人物は細い顔なのに、こちらは丸く、2重アゴで、目の下がたるんでいる。もしかしたら、アゴにもやもやするのは白い髭だろうか。

そうすると、前のほうが、春のアレゴリー、こちらは秋か冬かしら? 歩くところから離れている絵が撮れなかったので、これが限界。

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2008年02月08日

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 W

Room of Dance ダンスの部屋(客用寝室)

この部屋は壊れた部分が多く、モザイク画欠損しているところも多いのだが、第一級の細工がされている。大事な客のための寝室であったと思われる。

優雅に踊る女性。ここからダンスの部屋と呼ばれる。

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しかし、本当にダンスをしているのかというと、ちょっと違う。それはこちらの絵を見ると解る。これは男女のダンスではない。腰を掴もうとしている男を女性が拒絶しているのだ。

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他の部分が残っていないのだが、[サビネの略奪]を描いたものだと思われる。[サビネの略奪]は物を奪うのではない。英語では[Rape of Sabine Women] といって、女性たちが犯されるのである。サビネはローマ郊外の街で襲っているのはローマ人である。

それが別荘に描かれるということは、ローマ人には罪の意識はないのだろうか。

実は、ローマ人たちは犯しに行ったのではなく、男性の人口が増えすぎて結婚難になったため、近郊の街サビネに行って女性たちを奪ってきたのだ。

サビネの人たちは怒って女性たちを連れ戻すために戦争をしようとしたが、彼女たちはその戦争を止める。よく2者の間で両手を広げて戦いを止めている絵画があるが、それである。

ローマ人たちは女性を妻としてまともに扱ったため女性たちはサビネに帰ろうとはしなかった。そうしてローマの人口は増え、拡大を続けることができた。そういう歴史的なレイプなのである。

といっても、歴史的だからモザイク画にしたのではなく、客用寝室に色っぽい雰囲気を作るために描かれたもの。

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古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 V-B

Corridor of the Great Hunting 大狩猟の廊下 (右半分)

右側は不思議な絵で始まる。ライオンが子供の入っている玉を舐めているように見えるが、子供にしては小さすぎる。

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これはこの狩の中で唯一の想像上の絵で、子供を捕った狩人がガラスの玉を投げ、ライオンはそこに映った自分の姿を子供だと思っていつくしんでいるのだ。狩人はその隙に逃げたという。

豹がライオンに変わるだけで、他は左側のコンセプトと同じである。

2人の狩人。左の男の服には卍がついている。古来から吉兆を表すものだ。盾には動物も描かれていておしゃれである。

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右の男に何かを指差している。

そこにはライオンがいる。捕まえたばかりのガゼルをしっかりと抱いて、人間を威嚇している。

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下の段では運搬がはじまる。奴隷が荷車を押す。あ、黄色いマントを付けているので奴隷ではないかも。

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奴隷が牛に鞭をいれる。この人は奴隷だろう。

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奴隷が牛を引く。ううむ。この人もマントがあるから奴隷ではないかも。でも、馬に乗る人たちよりランクが下です。

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馬に乗り、盾を持って監視する狩人たち。

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象の乗船。かわいい顔。

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象の下船。右上に波がある。

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こうしてさっきのローマの3人の役人の図に繋がります。

大狩猟の廊下、左半分を見る

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古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 V-A

Corridor of the Great Hunt 大狩猟の廊下 (左半分)

一番有名なこの廊下は66メートルもあり、上下に分かれているようで、入り乱れていて、ざっと見て終わりにしてしまうのだけれど、良く見ると面白い。

大狩猟というが、動物たちは殺さずに捕獲するので、動物捕獲大作戦とでもいおうか。船に乗せられてローマのコロセウムに送られる。ローマは廊下の中央にある。

まず左から見ると、豹の捕獲で始まる。

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周りは草原である。

狩人たちは丸い盾を並べて豹を囲い込もうとしている。

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もちろんそう易々とは捕まらない。前もって豹の子供を捕まえてある。青い台の上の黄色い物体が豹の子供だと思われる。だから、豹は切なく近寄っている。

ちょっとハンサムな狩人が後ずさりしているようだ。盾の向こうには何があるのだろう。

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やや、これは残酷なこと。ライオンがうまそうに食っているのは人間である。

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初めはワニかと思ったが、ワニの尻尾ならひとつだが、右にあるのは2本の足だ。

豹はガゼルも襲っている。

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しかし、背景には家や橋がある。実際こんな場所で豹がガゼルを食うわけはないが、草原から街に近づいていることを表している。

逃げるガゼルが美しい。

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ガゼルの脚の下にあるのは影である。この絵の影は人間でもふくらはぎ以下だけ短く描かれていておかしい。それなら付けなくても良さそうなものだけれど、現実感を出したかったのだろう。

下段を見ると、すでに動物の搬送が始まっている。馬に乗った監視役に睨まれながら下っ端が荷車を押している。

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この男は牛に鞭を入れている。牛はうらめしそうな目をしている。

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赤い服の男(たぶん奴隷)が何かから逃げてくる。

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サボっていて監視役から叩かれているようだ。

その後ろでは動物が箱に入れられて運ばれている。

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ほら、この脚の影、面白いわよね。

イノシシは網に包まれて運ばれている。

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たぶん、生け捕ったときの網だろう。

美しいオーストリッチを抱いた男。

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足元の板が斜めで手すりもある。これは船に乗るタラップ。

牛も船に乗せられる。でも行き先で殺されるのを知っているのか、抵抗している。突っ張る前足がとても良い。

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ここで右上に注目。魚がいる。そういえば横線は波だ。海です。

牛さん、観念しなさい。もう船の上です。

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船に積まれた箱。初めは小船だと思ったが、マストも高い大きな船です。

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とても素敵なデザイン。ラヴェンナのモザイクを思い出した。

船の右側はすぐ陸になる。波の横線が左にある。積み下ろしです。

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象がいる。イヤイヤして踏ん張っている。

下の人たちは箱を担いで運んでいる。

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青い鳥を抱いた奴隷。美しい色彩。

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お仕事をしない3人の男。

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帽子を被り、チュニックを着ている。実は、ローマの人です。入国検査官か?

さて、中央まで来たところで、いったん終わります。というのは、構図上、左右から始まって中央で終わるので。改めて右から始まる図を解説します。⇒大狩猟の廊下、右半分を見る

インデックスカサーレ荘概要のページにあります。
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posted by iconologist at 17:11| Comment(0) | '06 古代ローマン・モザイクの解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 U

Atrium of the Fishing Cupids 漁をするキューピッドたちのアトリウム

アトリウムは建物のプライベート部分に入るところにある小さな部屋で、中央に4本の円柱に囲まれた小さなプールがある。

漁をするキューピッドたちは2人づつ6隻の船に乗っている。ゆったりと描かれているので、キューピッドも背が高く、海の部分が多い。そこに描かれた魚の種類は客室の絵より多く、細かい。

細かく見るためにサムネイルにしたので、ダブルクリックして拡大してください。右角に現れる拡大マークをクリックするとさらに大きくなり、良く見えます。

CIMG1729sm.jpg

カレイやエビも見える。なぜか3本足のタコも見える。

 インデックスカサーレ荘概要のページにあります。
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posted by iconologist at 13:31| Comment(0) | '06 古代ローマン・モザイクの解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

古代後期ローマン・モザイクの解読@カサーレ荘 T

Room of the Fishing Cupids 漁をするキューピッドたちの客室

キューピッドが3人づつ小船に乗って漁をしているこのモザイクはかわいいだけではなく、面白いことが解る。

まずは魚である。シチリアの田舎の別荘のモザイクだから、ポンペイから出土した芸術的なモザイクの精工さには及ばないけれど、当時、シチリアの海を泳いでいた魚たちだ。

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船の右にいるピンクの丸いものはエイだろうか。その上のイノシシのような顔の2匹はいるかで、本当にこの海にいるかがいるか(爆)、キューピッドに付物の動物だからかは解らない。

さら面白いのが、釣りのいろいろな手法が描かれていることで、この船は網で魚を捕っている。

こちらの船では釣竿で釣っている。

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背景にはポルティコのある建物が描かれていて、右の建物の屋根には十字架がある。建物の向こうの木々にも種類があるのがわかる。

その下の船では、仕掛けを使って漁をしている。右のキュービッドが仕掛けを逆さにして捕まえた魚を船に落としている。小さな仕掛けのわりに大漁である。

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いるかに乗って海を泳ぐキューピッドの足はヒレである。

左側が損なわれているが、左上の船から投げられた網が見える。写真にはないが、三叉の槍も漁に使われている。鯨でも取ったのかな?

釣りをするキューピッドは海に囲まれたシチリアならでの発想で私のお気に入りなのでまず第一にupしました。

インデックスカサーレ荘概要のページにあります。
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posted by iconologist at 11:52| Comment(0) | '06 古代ローマン・モザイクの解読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

古代ローマのカサーレ荘[モザイクのINDEX]

2006年3月27日 初めてここに来た1996年、何も知らなかったので、なぜこんなビニールハウスみたいな建物が別荘なんだろう、と思った。別荘といっても、床だけが残っていて、ビニールハウスのようなものは、保護するために造られた覆いであった。入ってみると工事現場の木の足場のようなものがめぐらされていて、モザイクの床は埃だらけで良く見えなかった。

ちょうど、1つの部屋がが写真撮影のために洗われていた。黒光りする背景に赤や黄色の鮮やかな石を埋め込んだそのモザイクはこれだった。

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今回は残念ながら再び埃に覆われていたが、320年ごろにアフリカの石を使って造った40部屋のモザイクの床が、今でも鮮やかに残っていることは奇跡的である。(ガラスから通る光が強く、桟が灰色の筋になり見難いのはどうにかならないかなあ、と残念に思います)

別荘自体が使われたのはせいぜい150年くらいだろ思われ、その後はヴィチゴート族などにより破壊されたが、アラブの人たちは一部を使ったようである。冷浴室、温浴室、マッサージ室などだろうか。

そして、1161年の山崩れで土に埋まってしまう。ピアッツア・アルメリーナの街はそのときに生き残った人たちが作った街である。

発掘事業は20世紀になってから始まる。その前は遺跡らしきものが土から覗いていたにもかかわらず、誰も掘らなかった。それが幸いして、1950−60年の大発掘まで静かに眠っていたのだ。

そして、1997年に世界遺産に指定されてから、木の渡り板はスチールになり、屋根もきれいになった。埃も1996年のときより少ない感じがする。

今回は短い団体行動の中、モザイクの写真をできるだけたくさん撮った。日本に帰ってからしばらく放置していたのだが、本日やっとモザイクを部屋別の分類して、面白い観察記ができたので、順次アップしようと思う。

ここは貴族の別荘なので、モチーフは宗教臭くない。

鳥や動物や

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(私のお気に入りです!)

果物や自然や

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当時の狩の様子や、ビーチバレーのような格好をした美人アスリートたちや、

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ちょっとエロチックなかわいい絵や、

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適当な神話の話などで、とても楽しい。

モザイクの部屋のINDEX
Corridor Of The Great Hunt 大狩猟の廊下(左半分)
Corridor Of The Great Hunt 大狩猟の廊下(右半分)
Room Of The Fishing Cupids 漁をするキューピッドたちの客室
Room Of The Seasons 四季の部屋
Room Of Little Hunt 狩りの部屋
Room With Ten Female Athletes In Bikini ビキニを着た10人の女性アスリートの部屋 
Room Of Dance ダンスの部屋
Small Room(Cubicle) With Erotic Mozaic エロティックなモザイクの部屋
Small Room(Cubicle) Of Fruits 果物のモザイクの部屋
Small Room(Cubicle) of Children Hunting 狩りをする子供たちの部屋
Hall of The Legend Of Poet Arion 詩人アリオンのホール
Entrance Of Peristyle And Portico 列柱郭の入り口とポルティコの廊下
Gym (Palestra) Of Circus Maximus チルコ・マッシモの描かれたジム
Family Picture at The Entrance To Baths  浴室の入り口の家族の絵
Vestibule Of Eros and Pan エロスとパンの玄関
Vestibule Of Polyphemus オデュッセウスとポリュペモスの玄関
Vestibule Of The Small Circus 子供たちの鳥車競技 (欠番)
Atrium Of The Fishing Cupids 漁をするキューピッドたちのアトリウム
Triclinium, Dining Room With Herculian Mosaics ヘラクレスの12の偉業の食堂
Service Rooms With Geometric Mosaics 幾何学模様の仕事室
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posted by iconologist at 16:28| Comment(0) | '06 シチリア  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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