2009年02月26日

ギリシャ修道会の内部潜入@グロッタフェッラータ

2008年10月11日 一度ホテルに戻って4時に再び来てみたら、ガイドさんの周りに十数人が集まっていた。ボランティアの方だったので一緒に内部を見ることができた。

内部潜入というとオーバーだけれど、鍵を持ったガイドさんに出会わなかったら入れない場所である。しつこく2度も来た甲斐があった。

大きなお腹の上でゆれるIDカード。

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修道院の中庭。

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ここは元々ギリシャ時代の遺跡のあったところで、出土品が回廊に並べられている。ギリシャ時代を思わせるものはここしかなかった。

この建物の中には図書館があり、ガイドさんが頼んでいたが、見学は許可されなかった。これはもしかしたら、土曜日の午後だからかもしれない。

奥の中庭の縁にキウイがたわわに成っている棚があった。

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この下の柵に扉があって、そこを開けると下に降りれるようになっていた。奥の半分開いているのが階段下の扉。ここから回廊に入って来た。

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目の前には小高い丘が連なる。

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遠くかすんでいるところがローマのあたり。

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建物を下から見るとこういうふう。

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下には頑丈な回廊が造られている。

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右側はクリプトの入り口に続く。

左側は馬車も通る道だったらしい。

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上の全体の写真で芝生になっているところにも道があって外部と通じていたと思われる。教会はもともと開放的な場所だったはずだ。でも、15世紀に道は遮断されて、城壁や塔が建てられた。

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銃を出す穴もあるが、誰かが攻めてくる危険があったのだろうか?

古い壁に咲くバラ。

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ドアにはWCと書いてある。万国共通のトイレのモノグラムだ。

この後、サンタ・マリア教会の内部を見学した。想像以上の素晴らしいところだった。
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ギリシャ修道会の中庭に書かれたモノグラム

2008年10月11日 グロッタフェッラータのギリシャ教会の中庭でクロワッサンを食べているときには気がつかなかったが、あとでゆっくりと眺めてみると、空腹時には気がつかなかったものが見えてきた。

石畳に浮かび上がるモノグラム。MPとtheta/upsilon 

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Mはマリア、Pはギリシャ文字でR。Maria Regina、(天の)女王マリア。theta/upsilonはいつも何だろうと思う。誰か教えてくれないかなあ。

ぐるっと周ってみると、クリストグラムも。

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XとP(ギリシャ語でCとR)、キリストの初めの2文字の組み合わせだ。

こちらには聖ニーロのモノグラム。

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Nの上にいつも小さなOが付いているが、何でしょうね。

そして極め付きはやはり、全能の神。

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アルファベットの初めのアルファと最後のオメガで全能の神が象徴されるのは、「我は始まりであり、終わりである」つまり全能であるという言葉による。

まあ、こんなに神聖な場所でクロワッサン食べたりして、不謹慎だったこと。ま、クロワッサンといえばトルコの象徴だから、キリスト教の敵を食べたということで許してもらおうかしら。




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2009年02月25日

ギリシャ修道会@グロッタフェッラータ

2008年10月11日 アリッチャからまっすぐギリシャ修道会に行った。グロッタフェッラータの街は1004年に建てられたこのギリシャ修道会で有名なのである。しかし、広い敷地内には誰もいなかった。お昼の時間帯は教会は閉まっているのだった。

大きな鉄製の門にあるNの字はギリシャ修道士、聖ニーロのN。1004年にここに修道会を建てた。

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奥の中庭。中央の泉の中央に小さな像が立っているように見えるが、聖ニーロの像は後ろのフェンス前の芝生の中にある。

奥の中庭のベンチに座った。ホテルの朝食の残りで、いつもの飽食懺悔の簡素な昼食。

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武田百合子さんのロシア旅行記[犬が星見る旅]という本がある。まだ旅行が一般的でなくて、犬が星を見るような驚きで満ちていた頃の話。その中で、確保してきたゆでたまごを分け合って食べるくだりがあって、そういうところが好きだった。生を感じるのである。13世紀に建てられた塔の下でクロワッサンにジャムを塗りながら、私も生を感じていた。

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11世紀に建てられたサンタ・マリア教会を見ながらお姉さんとひとつのオレンジを分け合った。そんな行為がいとも自然に思われる静かな午後の時間。

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教会の入り口の上には聖母子を描いたモザイクが。

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マリアがこのように堂々と手を上げているのも、幼子が円の中に描かれているのもめずらしい。きっと中も素晴らしいことだろう。教会はたいてい4時ごろから明けるのでまた来よう。

塀越しに見える回廊のある建物。ここが修道院の部分だろうか。

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ここでも扉は固く閉まっていた。

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諦めてぐるりを囲む塀を見ていたら、その一角で子供が遊んでいた。そこから上に登る階段があって、どうも2階でコンファレンスをやっているらしいのだ。塀の上に上がりたいと頼んで、階段を登らせてもらった。

おお、何と素晴らしいこと!

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畑だか、果樹園だか、美しい田園。

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たまたま子供が飽きて遊びに出てきたので柵が開いていたが、その後に行ったときはもう錠で閉められていた。とても幸運だった。

いったんギリシャ修道会を後にする。運のよいことに直ぐ前にジェラート屋さんがあった。(この後も通るたびに食べた)

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グロッタフェッラータのメインストリートは庶民的だ。家具の修復をする工房。

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ワインを造っているところでは、陽気なおじさんたちが写真のためのポーズをとってくれた。

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おいおい、オジサン、たばこ持ってちゃダメでしょ。

このあたりの特産のフラスカーティは軽くて、通の方はどうおっしゃるか知らないけれど、私は好きだ。

張り紙がしてある大きな鉄の門。並木の先には昔、ヴィッラがあったのだろうか? 

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新しいホテルか施設になるらしいが、あれから経済が急激に悪くなってしまって、豪華なホテルを作る時代ではなくなった。次に行ってもこのまんまのような気がする。

メインストリートから一筋中に入った通りにあるホテルに着いた。ここは静かな通りで、泊まるのには良い場所だ。着くとすぐに「飲み物はどうか」と言ってくれた。

白いカバーのかかったソファに腰掛けてカッフェをいただきながら、こういうホテルに泊まる人は絶対に教会の中庭で朝食の残りのクロワッサンは食べないだろう、と思った。でも、人生はどちらも楽しめるほうが得だ。

そして、ちょっと部屋で落ち着いてから、再びギリシャ修道会にチャレンジ訪問したのだが、これがまあ、大正解。続く。
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2009年02月16日

バロックの内装が完全に残るキージ宮殿@アリッチャ

2008年10月11日 カステッリ・ロマーニ地方で一番素晴らしいヴィッラに行きたいと言ったら、バロック・ミュージアムはどうかと運転手が言った。バロックの絵画は興味がないが、それがお勧めなら行ってみようということで、アリッチャに着いた。

車で渋滞する道路際に建つなんの変哲もない大きな建物。

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入るとチケット売り場があってガイドを待っていてくれという。中は写真は禁止だというが、格子越しに見える教会を撮りたいといって一枚撮った。

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この教会はぐるっと囲む半円形の建物を含めてベルニーニの設計なのだ。あちらを見たほうが良かったかなあ、と思った。

しかし、ガイドがひとつひとつの部屋の鍵を開けると、そこには当時の内装がそのまま残っていた。感激! 

でも写真が撮れないので、キージ宮殿の公式ホームページを参照のこと。ここは20年前にアリッチャ市に寄贈され、その後もバロック絵画が寄付され、11月には新バロック・ミュージアムが一般公開されることになっているのだった。

最後の広間は夏の食堂と呼ばれているところで、テラス側の壁にはテラスと同じ柵と自然の景色が描かれて庭と一体になっていた。

そのとき、テーブルの上の小さな写真に気がついた。バート・ランカスター、クラウディア・カルディナーレ、アラン・ドロン・・・・。なんと、ここは私の大好きなヴィスコンティの映画[山猫]が撮影された場所だったのだ。1963年公開の映画だから、ほぼ半世紀前のこと!

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後ろの給仕の立っているところに自然の絵描かれた壁があり、右奥のカーテンの向こうに本物のテラスの手すりが見える。ああ、ほんとうにここに行ったんですね!

アラン・ドロンとクラウディア・カルディナーレ。

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ドロンの後ろにも田園風景の絵描かれた壁が見える。

実際にここからテラスに出ると、こういう感じ。

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中庭側から見た建物は外側より繊細で美しかった。

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ちょうど対面の教会の建築にベルニーニがか係わっていたので、この宮殿も彼の意図がみられるらしい。実際には弟子や家族が係わっていた。

対面の教会を見に道路を渡る。

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しかし、運よくキージ宮殿の最後のツアーには間に合ったが、教会は結婚式の片付け中で入れなかった。

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ここは聖母被昇天教会で、祭壇画もありえない聖母被昇天の図なので、まあ、いいかなあと諦める。

広場に残るベルニーニの噴水。

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上の米俵みたいなものは、俵ではなくてこれで山を表している。山の上に星が光るキージ家の紋章。これはローマのパンテオンでも見ることができた。キージ家は有力者なのでちょっと気をつけると至るところで見つかる。

一対の噴水のもう片方の後ろがわにキージ宮殿が見える。

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素晴らしい内部を見た後で眺めると、この建物が魅力的に見えた。イギリスのジョージアン形式に似た簡素さが良い。上に見えるのは後から立てられた部分。テラスから見えた部分で、装飾が美しい。なんてね。

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2009年02月15日

細部まで美しいブティックホテル、ロカンダ・デッロ・スプンティーノ@グロッタフェッラータA部屋の内部

2008年10月11日 ロビーも良かったけれど、このホテル、Locanda Dello Spuntino の魅力は何といっても室内にある。

私たちの部屋のドアのプレート。

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Trebbianellaとは、葡萄の種類の名前。10部屋にはすべてこの地方の葡萄の名前が記されている。ファミリーは元々葡萄を栽培してワインを造っていた。そういうルーツが大切にされている。

女2人旅にはロマンチックすぎるダブルベッド。

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ここは仲良しカップル用のホテルで、ツインベッドはない。

バスとトイレと洗面所のコーナー

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ここからが、ため息が出るほど素敵だった。

ポンペイの人になった気分がするバス。

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細かく美しいモザイク。

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植物はすべて葡萄。徹底しています。

トイレ。

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トイレの壁のモザイク。こういうの大好き。

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洗面所。写真がちょっと暗いのは電気をつけなかったから。

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ホテルのロゴが刺繍されたビデ用のタオル。

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こんな美しいものでお尻なんて拭けません。結局、未使用。

何度も同じことを書いてしまうけれど、こんなにセンスの良いホテルが小さな田舎の街にあるなんて驚きだった。つくづく、旅行の楽しさの半分はホテルにあると実感した。

ホテルのロビーの様子
老舗レストラン、タヴェルナ・デッロ・スプンティーノTaverna Dello Spuntino.
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細部まで美しいブティックホテル、ロカンダ・デッロ・スプンティーノ@グロッタフェッラータ@ロビー

2008年10月11日 グロッタ・フェッラータという小さな町のホテルにはほとんど期待していなかったが、このロカンダ・デッロ・スプンティーノが今回の旅行で一番感激したホテルだった。

重厚な木組で作られたフロント。

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センスのめちゃ良いシャンデリア。

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真似して作りたいくらい。

ブルー・オニオンの皿が飾られたカップボードと素敵な花。


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センスが良いだけではなく、雰囲気が暖かい。フロントにはいつも家族の一員がいて、飲み物はいかが?と聞いてくれる。

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清潔なテーブルと椅子。

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ここで朝食をいただく。

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レストランの経営するホテルなので食べ物の質がとても良い。

こちらは飾ってあったかぼちゃ。お姉さんが前のホテルで描いていたもの。

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作り物だと思っていたお姉さんが驚くと、近くの八百屋さんで売っていると教えてくれた。でも、日曜の朝のこと・・・・。

そうしたら、「マンマ〜〜〜〜」とお母さんを呼んで、キッチンからかぼちゃを袋にいっぱい入れて持ってきてくれた。そういう暖かさが嬉しく、また、もし、この地方に来たらここに絶対に泊まろうと思った。

老舗レストラン、タヴェルナ・デッロ・スプンティーノ
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2009年02月14日

グロッタフェッラータの老舗、タヴェルナ・デッロ・スプンティーノ

2008年10月11日

グロッタ・フェッラータではたった10室しかない小さなブティック・ホテルに泊まったのだが、このホテルの素晴らしさを語る前に、レストランのことを書いておこう。

ホテルの名前はロカンダ・デッロ・スプンティーノLocanda Dello Spuntino、手前の青いサイン。レストランの名前はタヴェルナ・デッロ・スプンティーノTaverna Dello Spuntino、左後ろのサイン。

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グロッタ・フェッラータのメインストリートから2筋入った通りにある。レストランは60年代にそれまでやっていたワインセラーを改造して作ったもので、家族総出で経営している。

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吊る下がっている生ハムは全部、サン・ダニエル。街のレストランのように品数を備えているわけではなく、素朴だ。

土曜日ということもあって、この店はかなり広いのだけれど満員になる。家族連れ、友人たち、若いカップル、みんな地元の人たちで店主と挨拶していた。あとは私たちのようにホテルに滞在している客。

パスタはこの3種のパスタがお勧めということだが、これを薦めてしまえば楽なのだろう。何しろ客がいっぱいで店中がわんわんしているから、スピードが勝負。

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パンもおいしくて、つい食べ過ぎてしまった。

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暖かい色合いのタヴェルナで、暖かい人間臭さに囲まれて、私も大好きなK姉さんと一緒で、旅行は仲良しとゆっくりするのが良い、とつくづく思った夕食だった。

ホテルは子供の世代が中心となってデザイナーとともにコンセプトを考えて創りあげたもので、たった10室ではどうやっても採算が合うはずがないから、道楽なのだと思う。

この大繁盛タヴェルナを見て、そんな道楽ができるわけが良くわかった。ホテル編に続く。
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posted by iconologist at 15:25| Comment(0) | '08 カステッリ・ローマーニ地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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