2008年10月20日

モザイク@サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 1−2

10月6日

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は何回もの増築改築を重ねた巨大な建物で、信仰の場としては重要だけれど、私たち普通の日本人にとっては、へきへきとしてしまう場所でしかない。

今回、敢えて赴いたのは、アプシスに残る13世紀のモザイクを見るためだった。列柱の上には5世紀のモザイクも残っているというのである。

しかし、中は真っ暗。列柱の上は闇の中で、アプシスもこの程度。

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おまけに、後から建造された大きな祭壇が邪魔している。がっかりしたけれど、FZ18で望遠で撮っておいて、修正したら、ここまで見えた。

2008年10月16日 010.jpg

しかし、見えてみると、題材はマリアの戴冠で、イマイチ。洗練されたローマン・モザイクというけれど、私は泥臭いビザンチン・モザイクのほうが好きだ。

2008年10月16日 011.jpg

そうそう、格好つけて、「写真は撮らないで心の眼で見よう」とか言う人がいる。そうのたまう人に心の眼があるかどうか大いに疑問だけれど、このモザイクはカメラの助けで見られたのだ。

モザイクは2階の廊下にもあって、ここは申し込むとガイド付きで見せてくれる。時間がないので、外から写真を撮った。

2008年10月16日 013.jpg

この後期に作られたファサードの向こうに13世紀のモザイクが見える。

望遠で撮って画像処理をすると、このモザイクもはっきりと見ることができた。

2008年10月16日 012.jpg

13世紀のモザイクだが、キリストの隈取の目(爆)や色彩はアプシスの[マリアの戴冠]よりビザンチンの色が濃い。

金の星がちらばる青い空、顔の横のICとXCのロゴ、神とキリストのみが使用できる十字の入った光輪など、ディテールは同じだ。手にしてい紙にはEGOからなる言葉が書いてあるが、たぶん、我は救い主なり、だと思う。

キリストの顔の横のICはギリシャ語のジーザスΙΗΣΟΥΣの最初と最後の文字。Sigma (Σ)はローマ字ではC。 XCはギリシャ語のキリスト (ΧΡΙΣΤΟΣ)の最初と最後の文字。同じくSigma (Σ)はローマ字ではC。

ここの廊下のモザイクは後から建造されたファサードのおかげか保存状態が良い。他にももいくつかモザイクが並んでいるようだから、今度また来るときがあったら、廊下に上がって近くからゆっくりと見たいと思った。(心の声:んん? 確か、最後のローマのはずでは?)

外の広場に出ると、今回の旅行で初めて雨がぱらついた。広場にはオベリスクが建っていて、その上には光輪をつけた大きい人と小さい人が載っていた。

2008年10月16日 604.jpg

小さいほうはもちろんキリストで、大きいほうは聖クリストフォロスだと思う。キリストを肩に載せる聖人はこの人だけだ。

聖クリストフォロスは旅行者の守護聖人なので、雨が止むことをお願いして、急いで右側の道に入った。そこには今日のハイライト、サンタ・プラッセーデ教会のモザイクが私を待っている。

★このおかげで、帰るまで10日間、晴れ続けた。聖クリストフォロスさん、ありがとう。
posted by iconologist at 15:32| Comment(0) | '08 ローマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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