2008年10月22日

S.マリア・イン・トラステヴェレ教会と広場の噴水

2008年10月06日 1日目ー5

コルシーナ宮殿からサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会までの地区は、古いパリの裏町のような趣があって木々もあって、楽しい散歩道だ。そういう場所ってローマにはなかなかない。早足で10分ほどで着いた。 

広場の噴水は、ローマの噴水の中で一番古いもので(上の部分は古いまま残っている)、その修復を17世紀にベルニーニが行っている。

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修復を依頼したのは近くのファルネジーナ荘を建てたキージ家が排出した法王アレッサンドロ・VII・キージで、このときに水量も多くした。片方が外に開き、片方が水受けになっているベルニーニらしい貝殻はキージ家のエンブレムである。

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しかし、この紋章を見ると噴水が公共のために作られたことがわかる。紋章に斜めに書かれたS.P.Q.R.はSenatus Populusque Romanus の略で古代ローマの議員と人民、つまり国民を表している。この字が真っ赤な地に描かれているのが現在のローマ市の紋章だ。

ついでに、この噴水に隠れたところに有名なサヴァティー二がある。右側の古びた建物の一階。古い素朴な下町なので、昔、ブランドの袋をいっぱい下げた日本人の女性たちがいたときは違和感があった。

この噴水に登るとサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会が一番良く見える。

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ここに登らないと、13世紀のフレスコ画のやしの木が18世紀に作られた法王の立像に隠れてしまう。

近くに行って、上のモザイク画を見る。こちらも13世紀。聖母子を真ん中に乙女たちが並んだ宗教臭くない素敵なモザイク。

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その上のフレスコ画は何が描いてあるかわからないくらい消えている。モザイク画をひきたてるし味があるからこのままで良いと思うけれど、いつか修復されるのだろうか?

鐘楼も13世紀の典型的なロマネスク建築。

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FZ18のおかげで上の小さな聖母子のモザイクまで見えた。ほんとうにもうFZは心中しても良いくらい好き!

実は、このサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会には1995年に来ている。

初めてのローマで、まだモザイクには興味なく、教会にも興味なく、ただベルニーニの[福者ルドヴィカ]を見にトラステヴェレのフランチェスコ・ア・リーパ教会まで来たのだった。

その後、ピザでも食べようとうろついていてこの教会を見つけた。他の建物は古臭いのにこのファサードのモザイクが金色に輝いていたのを覚えている。

ちょうど結婚式をやっていて広場には黒い車もいっぱいあって、教会には入れなかった。だから、今回はとっても楽しみだった。内部のモザイク解読編に続く。
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posted by iconologist at 23:03| Comment(0) | '08 ローマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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