2008年10月29日

オベリスクを載せた小象@ミネルヴァ広場

10月07日 2日目ー3

ミネルヴァ広場に来たのは、まずはこの子象を見るためだった。

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エジプトから皇帝たちが奪ってきた11個のオベリスクの中でいちばん小さなものだが、台座と子象のおかげで倍の高さになっている。

このオベリスクは後ろにあるS.マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会の修道院の回廊で発見されてベルニーニに依頼された。実際の制作は弟子によるものだ。

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ベルニーニが参考にしたと思われるのが15世紀の小説の挿絵版画。主人公はオベリスクを載せた石の象に出会うのだ。でも、横を振り返った表情と動きはベルニーニのものね。

S.マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会はローマ時代のミネルヴァ神殿の跡に建てられた。ソプラはソプラノの語源の上という意味。[ミネルヴァ神殿の上のサンタ・マリア教会]という長ったらしい名前はここから来る。

しかし、当時、ミネルヴァ神殿は瓦礫だったので、中の列柱はローマ風だが、当時のものではない。回廊で発見されたオベリスクはディオクレティアヌス帝がエジプトから持ち帰ったもの。

外観はこれ以上簡素なものはない、というほど簡素。いかにも中世風だが、実は19世紀になって現在のネオ・メディーヴァル様式になったもの。

15世紀制作の3つの入り口は残され、17世紀のバロック様式のファサードは取り払われた。どこにでもある、これでもか、これでもか、のバロックのファサードよりこの中世を模したファサードが好き。

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3つの入り口の上には小さなフレスコ画があって、聖母子と共に修道士が描かれている。

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13世紀にこの教会を再建したのはドミニコ会で、今でも活動している。それだからこの人のお墓があるのね、と納得する有名画家のお墓があった。

[サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会の内装と絵画]に続く。
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posted by iconologist at 11:56| Comment(0) | '08 ローマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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