2008年11月28日

ティヴォリに残る紀元前1世紀のシビラ神殿

2008年10月9日 ヴィラ・デステからシビラ通りを下ってレストラン[シビラ]に行った。

シビラ神殿(Tempio della Sibilla)はグレゴリオス法王の別荘の敷地内にあるように見えるが、実際は法王はこのシビラ神殿を下から眺められるように庭園を造ったわけで、19世紀になってからのことである。

もっともヴィラ・デステの館内の絵にも描かれているように、太古の昔からこの神殿は崖の下から鑑賞するようになっていたと思われる。

ほんとうは、その位置から見たかったけれど、グレゴリウス法王の別荘は周るのに時間がかかる。そこで、上から見ることにした。

レストラン[シビラ]はほんとうに神殿の脇にあった。神殿の向こうには緑の谷が広がり、美しい、の一言。

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ちょっと日陰になる場所に案内してもらえた。テーブルに座ったままで遺跡が見られるとは感激だ。

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こういう観光地のレストランはまずいのが普通だけれど、レストラン[シビラ]は地元の人も来るレストランで美味しかった。

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棕櫚の葉陰でゆっくりと食事した。

そして、シビラの神殿と隣のヴェスパの神殿を見た。

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対岸の山の中腹に見える建物、あれって私たちのホテル、トッレ・サンタンジェロではないかしら?

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部屋の窓からはシビラの神殿がこういう風に見えたっけ。

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このテラスに今立っていることに感激。感激ばかり。

右側の街のほうをみると、滝が一筋落ちている。グロッタがあり、遊歩道やテラスも見える。

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ティボリ(Tivoli)という名はテーブルという単語から来ている。テーブルのように崖の上に広がった街で、 今でも[ティボリの人] という名詞はTiburtino(a)である。滝はそのテーブルから下の谷に落ちている。

こちらにも滝がある。水煙が立ち、虹がかかっている。

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グレゴリウス法王の別荘と庭園はこの滝の下にある公園なのだ。うまく景色を利用したものだ、と思ったら、ちょっと事情が違った。

この滝は、10日の日にトッレ・サンタンジェロ・ホテルからカステッリ・ロマーニ地方に行くときに見つけた。シビラの神殿からはこの巨大な滝は見えなかった。

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ぞっとするほどの落差と水量である。運転手さんが説明してくれるには、この滝はグレゴリウス法王が造った人工の滝だという。

それまでティボリの街の中を通って洪水を引き起こしていたアニェーニ川の水を地下のトンネルで崖に誘導し、滝として落としているのだ。

そういえば、アニェーニ川はこの山の向こう側を回ってティボリの街に流れる。(シビラの神殿は2本の松の間の建物の下あたり)

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でも、グレゴリウス橋通りのあたり(中央の松の向こうくらい)で消えてしまうのだ。

グレゴリウス法王は自分の庭のために滝を造ったのではなかったのね。偉い。治水は行政にとって最も重要なことだ。

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posted by iconologist at 10:18| Comment(0) | '08 ティヴォリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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