2014年03月11日

サンタ・プデンツィアーナ教会アプスのモザイクの解読

2012年3月24日 サンタ・プデンツィアーナ教会に来た理由はアプスのモザイク画を見るためだった。

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遠くから見るとフレスコ画のように見えるが、4世紀末から5世紀初めにかけて造られたモザイク画だ。

ラベンナと比べられるが、実際にラベンナをじっくりと見たので、それには及ばないと思った。

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それでも、ローマの小さな古い教会に4世紀のモザイク画が残っているのは素晴らしい事だ。

16世紀に大幅な修復が行われて使徒が2人減り、10人しかいない。
どこから2人削ったのかわからないが、右端は修復の多かった場所だという。

キリストの両側は左がパウロ、右がペテロである。
どちらにも女性がリースを差し出している。

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キリストは人間的に描かれているというが、むしろ父なる神の風体で描かれている。
黄金の着衣、宝石のちりばめられた十字架もキリストには豪華すぎる。

十字架が立っているゴルゴダの丘とは不釣り合いだ。

こういう絵の背景にある街はたいていエルサレムとベツレヘムである。
でも、よく見るとラベンナの絵などにある建物ではなく、ローマ遺跡が描かれている。
制作当時の教会周辺を描いたものだといわれる。

女性二人のうち、右側のペテロに冠を差し出しているのがプデンツィアーナだ。

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他の説もあるが、プデンツィアーナとプラッセーデでない女性をわざわざ2人も描く場面ではないと思う。

空にはエヴァンジェリストが翼をつけた動物のアイコンで描かれている。

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牛はマタイ、鷲はヨハネ

ライオンはマルコ、泳いでいるような人間はルカ(羽があるから天使に見えるが)

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図像学を齧っている者はこういうモザイクを見つけると感激する。
posted by iconologist at 16:10| '12 ローマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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