2014年03月12日

サンタ・プラッセーデ教会 勝利のアーチのモザイクは黙示録がテーマ

2012年3月24日 サンタ・プラッセーデ教会の勝利のアーチのモザイクは法王(聖)パスカリス一世(817-24)の命で作られた。

モザイクの中に登場するパスカリスは他の聖者とは異なる四角い光輪をつけているので、存命中に作り上げられたものだ。

609.jpg 

短期間で造られたからか、パスカリスが造詣の深い人物であったからか、テーマがヨハネの黙示録とキリストの再臨で統一されている。これは凄いことだと思う。

まず、一番上の勝利のアーチから見ていく。

中央がキリストで両側は天使。
左右に6人づつの使徒たち、中央の右がプラッセーデで左は聖母と洗礼者ヨハネ。
両隅にいるのは、モザイク画ではいつもこういう使われ方をするモーゼとエリア。

608 - コピー (2).jpg

ここで面白いのは彼らが金色のブロックのようなもので囲まれていること。
ここは天国のエルサレム、Heavenly Jerusalem予知された都市である。

そのゲートには天使が立っていて花咲く野原にが聖人たちが集まっている。

608 - コピー (5).jpg

その下に棕櫚の枝と冠を持っている集団は殉教者たち。
後の代の法王により石造りの棚が造られてしまって陰になっている。残念なことだ。

右側の門にも聖人の集団が描かれている。

608 - コピー (4).jpg

天使の両側にいるのはパウロとペテロ。

アーチの縁にあるこのモノグラムは気になったが解読しようにもできなかった。

602 - コピー (3).jpg

今回、パスカリス法王のモノグラムであることがわかった。

この下には2つ目のアーチがあり、その間には星空が広がる。

602 - コピー.jpg

中央の玉座には神の子羊が座り、玉座の下に黙示録に出てくる7つの封印の本がある。

602 - コピー (4).jpg

右に4つ、左に3つ棒のようなものが見えるが、天国を表す7つの燭台。

アーチの中央に二つ目のパスカリス法王のモノグラム

ヨハネの黙示録といえば有翼の動物で表されるエヴァンジェリストたち

602 - コピー - コピー.jpg

牛のマタイ、鷲のヨハネ、

ライオンのマルコ、人間のルカ、下には12人づつの白い服の人たち

602 - コピー (2).jpg

塊のように見えるが、黙示録4:4によると、〔御座のまわりには二十四の座があって、二十四人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた〕

ほんとうに、見事なまでに黙示録の世界だけを閉じ込めたモザイク画なのであった。

感激。
posted by iconologist at 18:05| '12 ローマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
,
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。