2014年03月13日

サンタ・プラッセーデ教会 アプシスのモザイク画

2012年3月24日 法王パスカリス一世の命によって造られたアプシスのモザイク画は、上の部分は残っているが、下の部分は失われている。

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さらに18世紀には残っていた中央の部分も壊され、〔殉教者の血を集めるプラッセーデ〕という平凡な油絵がかけられた。

しかし、一番の冒涜はこの大理石で造られた聖壇である。

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中央の青いバンドの上に12使徒の羊が見えるが、中央の肝心な神の羊は全く見えない。

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羊は左右にあるベツレヘムとエルサレムの街から出てくるのである。
ラベンナのモザイクでも見たデザインだったのに残念だ。

聖壇上の天使像を避けながら一生懸命に見る。

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羊が4匹きれいに見える。羊の上の青い線は図像で広く用いられる洗礼の象徴だ。
この絵ではヨルダン川であると記されている。

右がキリストで、後ろの熱帯魚のようなものは雲を表している。神々しく輝いているのである。
左の3人とは並んでいるわけではない。天と地の違いが雲によって表されている。

上の白いイワシ雲の中から父なる神の手が伸びて、キリストに勝利のリースを授けようとしている。
宗教に勝利というと違和感があるが、宗教も世界制覇を狙うものであった。宗教こそが。

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キリストの左の男性はパウロでプラッセーデ(又はプデンツィアーナ)の肩に手をかけ、キリストに紹介している。左右どちらがプラッセーデかは記されているらしいが、見えない。

右上方に玉座に座る神の子羊がよく見える。玉座の下には7つの封印の書物がある。

その下にあるのが法王パスカリウス一世のモノグラム。これはオリジナルのまま。

一番左の男性がパスカリスで、四角い変わった形の光輪をつけている。
これはパスカリウスが存命中なのでまだ聖人とは呼べないことを示している。

手には教会の模型を持ち、ひたすらにキリストにへつらうという雰囲気。

パスカリウスは永遠に生きることに執着し、左のナツメヤシの上にフェニックスを留らせている。

右側のナツメヤシにはフェニックスはいないので、自分のためだけに置いているのだ。

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キリストの右はペテロ、やはり姉妹のひとりの肩に手をかけて紹介している。

一番右は助祭の服装であるが、誰だかは定かではない。
ゼノという名の助祭はここにいたらしいが、ここに飾られるほど重要だったのだろうか?
サン・ゼノという説もあったらしいが、今では支持されていないようだ。

当時は同じ名前の聖職者が大勢いて混同されることが多かった上、学者たちが安易に説を立て、ますますこんがらがっているらしい。




posted by iconologist at 09:47| '12 ローマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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