2014年03月18日

サンタ・マッジョーレ教会、アプシスのモザイク画(1) マリアの戴冠

2012年3月24日 サンタ・マッジョーレ教会のアプシスはちょっと奥まったところにあり、2008年に訪れたときはほとんど見えなかった。

今回はカメラの性能が多少良くなったのか、写真を調整してみると良く見えた。

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円形の中にキリストとマリアがいて、全体がアカンサスの文様で覆われて、国際ゴシック様式の天使たちが音楽をかなでる素晴らしいモザイク画だった。

キリストがマリアに冠を授けているところである。

サンタ・マリア・イン・トラステベレの戴冠式の神々しいマリアと比べると地味な服だ。

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しかし、マリアのサイズがキリストと同じで、ひとつの椅子に座った二人は同等の扱いである。
この教会がマリアをMOTHER OF CHURCHとして重んじたからだと思う。

服装が地味なのは、たぶん、デザインした人がフランチェスコ修道会のジャコポ・トリッティだからではないかと思う。

実は、古いアプシスを壊して現在のアプシスを造らせたのはフランチェスコ派としては初めての法王ニコラスIV世なのである。

左側のパウロとペテロの後ろには、こういう絵には珍しくサン・フランチェスコがおられるではないか!

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法王ニコラスIV世は赤い法服で参加しているが、小さい。
サンタ・プラッセーデ教会のアプシスのモザイク画では法王パスカリス一世は自分を同じ大きさで描かせている。
それと比べるとなんとhumbleな方だろう。

右側に並ぶのは、洗礼者ヨハネ、エヴァンジェリストのヨハネ、そしてアッシジのフランチェスコに共感して入会したパドヴァのアントニオが描かれている。

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手前の小さな人物は財政面を担ったコロンナ枢機卿である。

ローマにおいて、フランチェスコ派の個性が感じられるモザイク画を見るとは想像していなかった。

マリアとキリストの足元には太陽と月が描かれている。

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ぼやけているが、外枠の4本の線は天国の4本の川だ。
じっと見ると、水を飲んでいる鹿も見える。
すると、その下の小さな街は天国のエルサレムだろうか。

もっともっと細かく見られたら面白いのになあ、と思う。



posted by iconologist at 11:52| '12 ローマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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