2014年03月21日

サン・クレメンテ教会 

2012年3月24日  サン・クレメンテ教会の古い銅版画を見ると、この辺りはほとんど変わっていないことがわかる。

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右側の壁は中世の建築物でオフィスとして使われていた。

美しいレンガの壁。入口は手前にドーリア、後ろにイオニア様式の円柱で支えられている。

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この間を通って中に入るようになっている。

中庭の向うに教会が見える。

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ここは一見、修道院の回廊のように見えるが、アトリウムである。

現在のアトリウムと同じく、出店が出たりして商業活動が行われていた。

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古い建物の廃材とみられる石が敷いてあるので殺風景な印象だが、
円柱は当時は高価な材料で、贅沢な装飾であった。

この教会も古い教会の上に建てられているので、柱は再利用されたもので、柱頭の飾りの様式も異なる。

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教会側のこの2つのピンク色の円柱がアスワンから切り出したというものだと思う。

なぜ教会には暑い国の棕櫚があるのだろう、と思ったことがあったが、棕櫚(なつめやし)はキリストの育った国の植物で、エルサレム入場の際、人々が道に敷いた葉である。

サン・クレメンテ教会の中庭には棕櫚以外の植物は無く、これもすっきりとしていてよい。

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上の階に上る階段

これは古い教会の名残だろうか、壁に埋まっている。

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というように外観には感激したのだが、中は暗くて天井が見えなかったので、つまらなかった。

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アプシスのモザイクは目を凝らしてこのくらい。

修正して見てみると他のアプシスとは全く違うデザインが面白かった。

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アカンサスの木が全面を覆っていて、サンタ・マリア・マッジョーレ教会のモザイク画のようだが、全く違うところがある。

このアカンサスは中央から一本出ているもので、生命の樹なのである。

ユニークなのは磔刑の十字架がアカンサスの茎から伸びていることだ。
十字架には12匹の白い鳩、12使徒がとまっているのも初めて見たデザイン。

十字架の左右はマリアとヨハネで後世の降架の絵にあるようなマグダラのマリアはいない。

この教会の特色として、地下のミトラ神殿があるので、もちろんそこにも行った。
費用をかけて安全に配慮して作られた路だったが、穴倉が嫌いで、インディー・ジョーンズの映画も見られない私には苦痛だった。
入場料を取るのに写真も撮れないし、ぶつぶつ言いながら教会を出た。

教会の外は木々の芽が吹きだして、春だった。

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カンパニュラも春の光を浴びてきれいだ。

この辺りはパリの下町みたいな雰囲気。向かいのカフェでお茶。
posted by iconologist at 11:46| '12 ローマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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