2014年03月25日

サンティ・クワットロ・コロナーティ聖堂、コズマーティ様式の回廊

2012年3月24日 このサンティ・クワットロ・コロナーティはひとつの教会ではない。

4世紀の聖堂、枢機卿の住居部分、ベネディクト派の修道院、そして13世紀初めに造られた回廊からなるコンプレックスである。

16世紀にアウグスティノ修道会の手に渡り、女子孤児院として利用され、赤ちゃんポストが置かれるなど、尼僧たちによる活動がされていた。暗いジメジメした雰囲気は破壊、再建、荒廃を繰り返した歴史を感じさせる。

私の目的である回廊もゴシックの雰囲気が残るジメッとした場所だった。

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手前に石が置かれているが、20世紀初頭に地域のFine Arts Superintendent Antonio Muñozがこの回廊を修復した際に掘り出した古い美術品である。

彼の働きはイタリアの美術品修復のマイルストーンになったほど素晴らしいものだった。
 
内側のオレンジ色の模様が美しい。

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この回廊は13世紀の初めに造られ、最も古いコズマーティ様式の建築物である。

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中世の回廊好きの私には堪えられない美しさだ。

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細かい石で模様が作られている。素朴でhumbleな装飾だ。

さて、修復から1世紀たち、もっと根本的な修復の必要がでてきた。
それは庭の部分の排水だ。

2002年にポール・ゲッティ財団などの援助を受けWMF(WORLD MONUMENTS FUND)は庭を元のレベルまで掘り起し、歴史的価値のない舗装を取り除き、排水設備を施した。

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一見単純すぎるデザインだが、この下にはそういう設備ができているのだ。

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いつも日陰になってしまう中庭の湿気が建物をだめにするので、必要だった。

しかしこの回廊はまだまだ修復が必要で、少しづつ行われるようだ。

13世紀に造られたときは決して古びた建物ではなかったわけで、美しい13世紀の建築が再現されるのはありがたいことだ。

それで、寄付金を入れるボックスに、私にはめずらしく20ユーロも献金した。

今日は朝から精力的に見たい教会を回った。

サンタ・プデンツィアーナ、サンタ・プラッセーデ、サンタ・マリア・マッジョーレ、サン・クレメンテ、そしてこのサンティ・クワットロ・コロナーティ。

タクシーに3度乗って、時間と体力を稼いで観てきたが、これからは歩いてラテラーノに行く。
歩くのは構わないが、ラテラーノ洗礼堂は12時半で閉まってしまう。

それで、2002年に修道院の旧ゴシック・ホールの修復中に発見されたフレスコ画を見る時間がなかった。次回、もし、ローマにまた来ることがあれば、見に行きたい。




posted by iconologist at 11:41| '12 ローマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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