ここには一枚の絵が描かれている。明らかにわかるのが中央の山羊の角を生やしたパンと羽根の生えた男の子エロスである。

なんだか、孫が「じいちゃ〜〜ん」と駆け寄って行くように見えるが、違う。闘いなのだ。なぜ解るかというと、中央に勝者に与えられる棕櫚の枝が一本あるから。武器がないので、レスリングか何かだろうか。
パンの後ろにいる人は他の人より偉そうに描かれている。審判であろう。
その後ろにいるのは、脚は人間の脚だが、毛皮をかけていてパンである。パンがめざとく指差しているのはテーブルの下に置かれた金の袋だ。なぜ金とわかるかというと、XXIIという数字と、d(denarii=money)と書いてあるからだ。
テーブルの上も賞品だが、植木のポットだろうか。それよりは金が嬉しいに決まっている。
その後ろに胸を出した女がいる。こういう堕落した女はバッカナリアでバッカみたいに(爆)狂って踊る女、マイナスである。バッカスはパンとこういう女たちと酒を飲んで遊んでいるので、お仲間と見るのが正しい。
それに比べると右手の女たちは胸も出さずに貞淑に見える。

エロスのすぐ後ろにいるのは男の子、その後ろは胸は出ているが、女の子供である。実は、どこを思い返してもエロスが人間の普通の子供と遊ぶシーンはない。とういことで、これはここのオーナーの家族ではないかと言われる。
一番後ろが母親でその前の女性2人は使用人か、あるいは一番後ろはおばあちゃんで、その前の女性2人は子供の母親か? ま、この別荘の所有者についても定かになっていないので、わかりませんが。
この絵のテーマは、パンの乱交の愛と、エロスの神の愛との対比かもしれないが、エロスだって崇高な愛ではないので、良く解らない。
インデックスはカサーレ荘概要のページにあります。
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