2008年02月07日

古代ローマのカサーレ荘[モザイクのINDEX]

2006年3月27日 初めてここに来た1996年、何も知らなかったので、なぜこんなビニールハウスみたいな建物が別荘なんだろう、と思った。別荘といっても、床だけが残っていて、ビニールハウスのようなものは、保護するために造られた覆いであった。入ってみると工事現場の木の足場のようなものがめぐらされていて、モザイクの床は埃だらけで良く見えなかった。

ちょうど、1つの部屋がが写真撮影のために洗われていた。黒光りする背景に赤や黄色の鮮やかな石を埋め込んだそのモザイクはこれだった。

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今回は残念ながら再び埃に覆われていたが、320年ごろにアフリカの石を使って造った40部屋のモザイクの床が、今でも鮮やかに残っていることは奇跡的である。(ガラスから通る光が強く、桟が灰色の筋になり見難いのはどうにかならないかなあ、と残念に思います)

別荘自体が使われたのはせいぜい150年くらいだろ思われ、その後はヴィチゴート族などにより破壊されたが、アラブの人たちは一部を使ったようである。冷浴室、温浴室、マッサージ室などだろうか。

そして、1161年の山崩れで土に埋まってしまう。ピアッツア・アルメリーナの街はそのときに生き残った人たちが作った街である。

発掘事業は20世紀になってから始まる。その前は遺跡らしきものが土から覗いていたにもかかわらず、誰も掘らなかった。それが幸いして、1950−60年の大発掘まで静かに眠っていたのだ。

そして、1997年に世界遺産に指定されてから、木の渡り板はスチールになり、屋根もきれいになった。埃も1996年のときより少ない感じがする。

今回は短い団体行動の中、モザイクの写真をできるだけたくさん撮った。日本に帰ってからしばらく放置していたのだが、本日やっとモザイクを部屋別の分類して、面白い観察記ができたので、順次アップしようと思う。

ここは貴族の別荘なので、モチーフは宗教臭くない。

鳥や動物や

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(私のお気に入りです!)

果物や自然や

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当時の狩の様子や、ビーチバレーのような格好をした美人アスリートたちや、

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ちょっとエロチックなかわいい絵や、

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適当な神話の話などで、とても楽しい。

モザイクの部屋のINDEX
Corridor Of The Great Hunt 大狩猟の廊下(左半分)
Corridor Of The Great Hunt 大狩猟の廊下(右半分)
Room Of The Fishing Cupids 漁をするキューピッドたちの客室
Room Of The Seasons 四季の部屋
Room Of Little Hunt 狩りの部屋
Room With Ten Female Athletes In Bikini ビキニを着た10人の女性アスリートの部屋 
Room Of Dance ダンスの部屋
Small Room(Cubicle) With Erotic Mozaic エロティックなモザイクの部屋
Small Room(Cubicle) Of Fruits 果物のモザイクの部屋
Small Room(Cubicle) of Children Hunting 狩りをする子供たちの部屋
Hall of The Legend Of Poet Arion 詩人アリオンのホール
Entrance Of Peristyle And Portico 列柱郭の入り口とポルティコの廊下
Gym (Palestra) Of Circus Maximus チルコ・マッシモの描かれたジム
Family Picture at The Entrance To Baths  浴室の入り口の家族の絵
Vestibule Of Eros and Pan エロスとパンの玄関
Vestibule Of Polyphemus オデュッセウスとポリュペモスの玄関
Vestibule Of The Small Circus 子供たちの鳥車競技 (欠番)
Atrium Of The Fishing Cupids 漁をするキューピッドたちのアトリウム
Triclinium, Dining Room With Herculian Mosaics ヘラクレスの12の偉業の食堂
Service Rooms With Geometric Mosaics 幾何学模様の仕事室
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2008年02月05日

陶器の階段の街、カルタジローネ

2006年3月28日 シラクーサを後にしてカルタジローネに向かった。カルタジローネはちょうどアグリジェントに行く間にある。

ホテルは、ヴィラ・サン・マウロといって、カルタジローネの手前にあるきれいなホテルだった。あまり期待しないで部屋に入ったら、窓の外に素敵な田園風景が広がっていた。

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右側の丘がカルタジローネの街である。

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街全体が夕陽に輝いていた。

カルタジローネは後期バロック建築の街として世界遺産になったヴァル・ディ・ノートのひとつである。

後期バロックの建築はローマにでもどこでもあるけれど、カルタジローネやラクーサの街全体がこの建築様式なのには訳がある。それは1693年の2回の大地震でほぼ壊滅したからで、それからメインとなる教会などを建築していったので統一されたという訳。

街としてはラクーサのほうが面白いらしいが、カルタジローネは陶器やテラコッタの生産の街で、陶器でできた階段が有名なのである。

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しかし、陶器といっても土産物屋があるわけではなく、人々はなぜ日本人団体が現れるのか理解できないようで愛想もない。みんな生活に忙しい。

この階段は学校への送り迎えコースのようだ。お兄ちゃんの手を引いたお母さんが振り返って、妹の手を引くおばあちゃんを待っている。

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この143段を登ると教会とかもあるし、眺めも良いだろうが、階段は登れば降りなくてはならない。だから、やめた。

階段の下のバールでカッフェ・マキアートを頼んでゆっくりしていると、団体の方々が戻ってきて、次々にトイレを借りて行った。挨拶もせず、ひとりが小銭をカウンターに置いただけだった。バリスタは軽蔑の視線で見ているし、居心地が悪くなる瞬間である。

陶器でできたクーポラ。

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ここの陶器の色は薄い水色がきれいだ。陶器はイスラム文化の名残だけれど、パレルモのクーポラのようにそれをもろに感じる色合いではない。
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2008年02月04日

シラクーザの古代ローマ円形闘技場

2006年3月27日 ギリシャ劇場は☆が3つで、こちらは2つだけれど、緑に囲まれた円形闘技場は趣がある。

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シンプルだが、入場の門や通路も残っていて、夢の跡、という感じがする。

草原の中に外側の壁や階段の一部が残っている。

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そして、さらに遠くにも発掘された大きな石がある。この広がりと共に、古代にここで何があったのだろう、と、想像が広がる。

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今日もまた、遺跡を楽しめたなあ、と感謝。
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オルティージャ島の旧市街@シラクーザ

2006年3月27日 10年前に来たときの旧市街の印象はとても悪かった。誰も住んでいない古い建物が多く、だだっぴろい埠頭のパーキングから街中のレストランに歩いていく間、不安だったのを思い出す。

今回は晴れていたせいか、島の西側のきれいなプロムナードを歩いたせいか、日曜日で家族連れが多かったせいか、平和な気分でいられた。

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向こうに三角形の建物が見えるが、何かの奇跡を記念して建てられた物だ。ここからならまだ良いが、ギリシャ劇場の背景にも見えてしまうので興ざめである。

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プロムナードを南に行くと、[アウトゥーザの泉]という観光スポットがある。泉らしいけれど、忍野八海的などうでもよい泉。お土産物屋、ジェラート屋が固まっている。でも、ジェラートを食べながら海を見ていると、それだけで、ま、日曜日らしくていいな、と思えてくる。

古い建物は確かに味はある。

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今回の太陽がいっぱいの旧市街はあっけらかんとしていて、10年前の雨の日のおどろおどろした印象のほうがインパクトが強かったなと思った。贅沢なことである。
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ミモザというカクテル@タオルミーナ

2006年3月 グランド・ホテル・ティメオの2泊目はホテル内のレストランでの夕食。2時間のハードなウォーキングで疲れた脚をお風呂で癒し、きれいなブラウスに着替えて、まずはバーへ。

私は飲めないのだけれど、こういうバーには必ず行って、必ず、シャンパンを一口飲む。ふだん酒にはお金を使わないので豪華に。今回はミモザというカクテルがあったのでそれにした。

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カクテルもおいしいけれど、この繊細なおつまみに大感激。中央の白い中華スプーンみたいのに入っているのは大好物オリーブのパテです。

ここで楽しんで正解だったのは、夕食が前菜はミネストローネでメインは記憶にないほどの軽い豚肉料理だったことでした。昼間のペッパーステーキを残さず食べれば良かったなあ、と後悔したほど。

ま、そういう飽食で、この旅行から帰ったときは上沼恵美子みたいなまん丸な顔になってました。
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2008年02月03日

鰯のパスタ@タオルミーナ

2006年3月 アマルフィ以来の自由な一日、昼食はシーフードのおいしいレストランを調べて、[タオルミーナ]に行った。ウンベルト通りの中央にある4月5日広場から下る坂の途中にある。

アンティパストは私はトルテッリ。

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トルテッリは日本ではなかなかおいしいのがないので。

Mちゃんの選んだのがシチリア名物、鰯のフュジッリ。

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細かい緑色はフェンネル。残念なことに松の実がはいっていなかった。

セコンドはシーフードを目指して来たのに、二人ともメニューを見たら気が変わって肉を注文してしまった。

私はフィレ肉のペッパーソース。

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Mちゃんは牛肉とポルチーニの煮込み。

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ポテトとほうれん草のコントルノの量も半端じゃなく、少しづつ残してしまったのはとても残念だった。

このあと、飽食の罰として、長い長いウォーキングにでかけた。歩いてイゾラ・ベッラまで! 続く。

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2008年02月01日

タオルミーナの街

2006年3月 タオルミーナは美しい街だ。オレンジの街路樹、レモンの鉢植え、南国の美しさ。

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車の向こう、左隅に水着の女性のポスターが見える。ナポリではこういう大股開きや殆ど裸の下着の写真がでかでかと街中にあった。下着の広告でなくても下着のモデルを使うのだ。ポルノ雑誌は中学生の息子宛にも無料試読で送られてくるのよ、と友だちが諦め顔で言っていたっけ。

もちろん、タオルミーナの街中にはそういう看板はない。中央を東から西に抜けるウンベルト通り沿いには洒落たお店が並んでいる。天邪鬼の私でも買いたいものが幾つでもみつかってしまう。今回は手編みのカシミアのカーディガンと手刺繍のポプリ入れを買った。

見るものは殆どない。古いコルヴァヤ館の中も人形や馬車が飾ってあって観光施設だったし。しかし、見逃したものがあった。それはサン・カテリーナ教会。

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コルヴァヤ館の左隣にある小さな17世紀の教会。先回も今回もツアーでは見なかったらしいが、実はこの教会の下にはオデオン(小さなギリシャ劇場)があって、裏の庭から見られるという。次に来ることがあったら、見てみたいと思う。

ウンベルト通りの端の門をくぐると広場があり、ここにタオルミーナのシンボル[女ケンタウロス像]を載せた噴水がある。ゴシック様式のカテドラルをバックに撮ると、顔が見えない。かわりにケンタウロスらしい馬の尻尾が見える。

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緑色は蛍光色のペンキのいたずら。こういうものはすぐ始末しなくちゃだめね。

反対側に廻ってみると、かわいいけれど平凡である。

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横から全体を見たところ。鳩胸出尻、ぽこんと出たお腹に親近感を感じる。

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何かを指しているみたい。もっと近寄ってみようか。

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[女ケンタウロス]は洗濯物なんて干すな! と注意しているようだ。

このあと、広場からちょっと降りたところにあるレストラン、[タオルミーナ]に行った。

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2008年01月31日

朝日に輝くギリシャ劇場@タオルミーナ

2006年3月 ギリシャ劇場に着くと、まだ団体客は来ていなかった。何という幸運。それなのに、ガイドは階段を登って海の方から説明を始めた。私はここで海を見ていたくない。ギリシャ劇場を見たいのだ。それで、みなさんにさよならして、舞台の前に降りて行った。これが私の見たかったものです。

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ああ、なんて素敵なんでしょう。エトナ山の頂上まで見えます。でも、後ずさりしているうちに雲がぽわっと現れました。ガイドさんの言うとおり、海を見ていたら、チャンスを逸するところだった。

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エトナ山はローマ神話ではウルカヌスの鍛治場とされていた。ヴィーナスやティティスが息子の鎧兜を作ってもらいに行った所だ。古代の人々がそういうことを想像して見上げた山を今、私は見ている。そう思うとすごく感動します。

今度は急いで階段を登って見る。エトナ山を覆う雲が大きくなってきた。

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それでも、誰もいない空間は素敵だ。ガイドさんたちがわざわざ遺跡の前でたむろしなくても良いのになあ、とちょっと残念に思う。

それから、海を背景に見るために一番上まで登る。うっとりする絶景です。

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夕陽は正面に向かって左側の観客席を照らすけれど、朝日は右側を照らす。芝生の緑がまぶしい。

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エトナ山の雲は斜にかぶったお帽子のように大きくなってきた。上ばっかり見ていて気が付かなかったが、右の入り口から団体が入場してくるではないか。

と思ったら、あっという間にこういう具合に。

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タオルミーナのギリシャ劇場だけなら泊まらなくても見ることができるけれど、こういう朝の時間や昨日のような夕方の時間にゆっくりと見られるのは2泊したからだ。

私は遺跡を見ていると、いつも、ああ、遠くまで来たなあ、と思う。地理的な遠さだけでなく、日本の文化からも隔たったところに来たなあ、と。そういう時間が大好きだ。

posted by iconologist at 21:25| Comment(0) | '06 シチリア  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月30日

夕陽に照らされたギリシャ劇場@タオルミーナ

2006年3月 ホテルにチェックインして自由時間になったので急いでギリシャ劇場に行った。明日の朝、見学をするのだが、夕方の光に照らされるギリシャ劇場も見たかったので。ホテルからは徒歩で5分で着いた。

夕陽がエトナ山のほうに廻っているので、舞台はちょうど陰になる。

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反対に観客席の芝生が美しい。

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海とエトナ山を背景にしたタオルミーナのギリシャ劇場は私が一番好きな遺跡だ。そこに2回も来られたこと、そして明日もまた来れることを幸せに感じた。

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観光客は少なく、皆のんびりと夕暮れのひとときを味わっているようだった。
posted by iconologist at 22:32| Comment(0) | '06 シチリア  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タオルミーナの2つの素晴らしいホテル

2006年3月 96年にこの旅行社に決めた理由のひとつがホテルだった。オフシーズンは高級ホテルも団体にバーゲンするらしく、サン・ドメニコ・パレスに二泊もするのだった。サン・ドメニコ・パレスは修道院を改築したホテルだが、私は映画[グラン・ブルー]でチェックインしたカウンターを見て覚えていたのだった。

ここはお部屋は部屋から青い海が見渡せ、何より手入れの行き届いた大きな庭園が素晴らしかった。このような断崖の上にある街でこんなに広い庭園を確保するのはたいへんな贅沢である。

さて、今回はサン・ドメニコ・パレスではなかった。グランド・ホテル・ティメオといって、さらに高級なホテルらしいが、私は知らなかった。しかし、なんと、サン・ドメニコ・パレスのテラスから見えるのである。

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ギリシャ劇場の下に広がる白い建物がグランド・ホテル・ティメオ。もう少し近くからみると・・

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本当にギリシャ劇場の真下で、もういちどギリシャ劇場をゆっくりと見たかった私にはぴったりのホテルだった。

タオルミーナの西端にあるサン・ドメニコ・パレスからは真向いに見えるのは海でエトナ山はテラスに出て右を見ると見えるのだが、ティメオからは真正面にエトナ山が見える。

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後ろにはギリシャ劇場が迫っている。

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テラスの端にあるのはタオルミーナの建物特有のピンク色の古い館部分。その向こうに突き出た岩山にカステッロが見える。

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甲乙つけ難い2つのホテルだが、この開放感溢れるテラスからの眺めで私はティメオが好きだ。

どちらにしても団体なので価格は違わないのだが、ティメオの予約を取るのはとても難しいそうだ。団体の場合はこのテラスに面したスイートではなく、裏の別館になるが、ここに出れば同じ気分が味わえるので公平である。
posted by iconologist at 14:55| Comment(0) | '06 シチリア  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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